1年間で140キロから68.5キロまで痩せたルイボスさん(33)。ダイエットに成功した後、筋トレを始め、ボディビルダーを目指す過程で過食に苦しみ、うつ状態となった。
なぜ過食に陥ったのか。体重が99キロまで増量したというルイボスさんに、そのきっかけや症状について聞いた。(全2回の2回目/最初から読む)
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心療内科で処方された薬がきっかけで過食も落ち着く
――心療内科ではどのような診察を受けたのですか。
ルイボス まず、うつ状態かどうかの検査を受けました。「死にたい気持ちがある」と先生に話をしたら、うつ傾向にあると診断されて。「こんなに食べてしまうなんて甘えですよね」と告げたら「そんなことないよ」「つらい時はそんなこともあるよ」「誰にだってそうなることがある」と言ってもらえて。それから気持ちを落ち着かせる薬をいただくことになったんです。「副作用で食欲が落ちることもある」と説明いただきました。
――その時の心境を教えてください。
ルイボス 気分が落ち込むことって自分では普通の状態だと思っていたんですよね。人生ってしんどいことが続きますし。でも、毎日死にたいと思うようになっているのはおかしかったし、先生と話をしてうつ状態にあるんだなと納得しました。
いつ復活できるか自分ではわからなかったんですが、先生から「少し気分が落ちている状態だから、手助けする感覚で薬を飲んでいけば復活できるよ」と言われたので、薬を飲みながら休もうと決めました。
――薬の効き目はいかがでしたか。
ルイボス 効果が強くない薬を処方してもらったんですが、実際に飲んでみると効き目が強すぎて。飲むと倦怠感が出てきて、1日中なにもできなくなりました。起きて、寝てを繰り返すだけ。死にたい気持ちは薄れましたが、気力が全くなくなったんです。
ずっと寝ていたので、食べることもなくなりました。1週間で体重が2キロくらい落ちましたね。それはよかったんですけど、寝る以外に何もできなかったので、社会に戻れないかもしれないと不安になって。ずっと体がだるかったので、錠剤を飲むこともだんだんと怖くなりました。
結局、薬を飲み始めて2週間経った後の診察で先生に相談して、錠剤の量を1/4の量に減らしてもらいました。