「苦渋の決断に至りました」。4月下旬、京都ノートルダム女子大が発表した学生募集停止の報に衝撃が走った。
女子大“閉鎖”の流れは京都ノートルダム女子大学だけでなく、全国に広がっている。私立女子大学で入学定員割れの大学は24年度で7割を超える。実際に女子大数のピークだった1998年の98校から2023年までの25年で25校も減少している。
ノートルダムに続く危ない女子大学はどこなのか。お茶の水女子大学、津田塾大学、日本女子大学など関東の名門大学だけでなく、東名阪三大都市圏の名門女子大25校を対象に、生き残りの余地を検証した。
大学の現状を測る上で重視した指標が3つある。そのうちのひとつが「一般選抜の志願者数」だ。大学入学共通テストの導入で一般選抜の志願者が大幅減だった21年度と比べても、直近の2025年度が大きく減少している大学は今の学生のニーズにあっていないと言える。
25校のうち、21年度と比べて2025年度の一般選抜志願者数が減少していたのは21校。割合にして84%だった。お茶の水女子、津田塾、日本女子も軒並み“マイナス”となっており、名門女子大の苦境を示す衝撃的な数字となっている。女子大の数が減っているが、女子大を志望する学生の減少は下げ止まっていない状況だ。しかも、21校の中には、突如募集停止となった京都ノートルダム女子大学と似た数字を出している“危ない大学”があるのだ。
生き残りの余地を「A=安泰」から「C-=苦境」までの5段階で識者の評価をつけた「危ない女子名門大学リスト」は「週刊文春 電子版」および22日(木)発売の週刊文春で公開中だ。

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